ボストン美術館(古代ローマ)
次は古代ローマの彫刻など。まずはアテナ。古代アテネンパルテノンにあったアテナ像のレプリカですが、2世紀か3世紀にローマで作られたものだそうです。

これもギリシャ神のユノー。体の部分は紀元前1世紀ころ、頭は紀元2世紀ころとのことです。

これは初代皇帝アウグストゥス。ギリシアのパロス島の大理石で作られているとのことです。1世紀か2世紀の帝政ローマ時代。18世紀に修復されています。

ちなみに これは有名なルーブル美術館のミロのビーナスですが、これもパロス島の大理石とのことです。

ネロ・クラウディウス・ドルースス(大ドルースス)の彫刻。 紀元前20年ころの作品。大ドルースス は第2代ローマ皇帝ティベリウスの弟で第4代ローマ皇帝クラウディウスの父。

次は紀元60~70年頃の第11代ローマ皇帝ドミティアヌスの彫刻ですが、この像はもともと記録抹殺刑(元老院がその存在がなかったことにする刑)にあった第5代ローマ皇帝ネロの彫刻を彫りなおしたものと言われています。髪の毛や耳などにネロの特徴が残っているそうです。ドミティアヌスも死後に記録抹殺刑となってしまいます。

ビーナス あるいは ローマの女性とされています。シースルーがすごいです。

ローマといえばカエサルとクレオパトラですね。これは15世紀の製作ですが、おそらくカエサル(ユリウス・カエサル)とのことです。

16世紀ものと思われるクレオパトラのブロンズ胸像です。クレオパトラというと、おかっぱで蛇の飾りをつけているイメージですが、かなり感じが違いますね。ギリシア人だったので普段はこんな感じだったのかもしれません。

その7 に続く。