前回はオークションで買ったアンプの修理にトライしましたが、大丈夫なはずの右チャネルから煙が出て断念。ただし、発振器で信号を入れてオシロで確認すると、プリアンプ部は動作しているみたいです。
レコードプレーヤーを追加する可能性を考えると、プリアンプを活かして、メインアンプを新しいものに入れ替えることにしました。
今回入れ替えるメインアンプは、Amazon で入手できる D級アンプです。ST MicroのTDA7498というICを使っているボードで、購入時 1,699円とリーズナブル。直流電源が36Vでそれなりの電流容量があれば負荷6Ωで100W 出力が可能とのことです。
上の写真の右下部分にディップスイッチがあって、1番と2番のスイッチでゲインを切り替えられることになっていますが、1番をオンにするとモノラルになってしまいます。ハイパワー版のTDA7498Eでは、1つがモノラルへの切り替えに割り当てられていて、ひょとしたら中身はTDA7498Eなのかもしれません。あるいはTDA7498の仕様変更があったか??
このTDA7498はなかなか優れもので、入出力とも平衡になっています。その気になればソースからフルで平衡にできるのですが、このボードの場合には入力端子のところでアナログGNDに落とされていて、この時点で不平衡化されています。
出力はHブリッジなので平衡でしか使えませんが、これが問題です。このままAU-D707Fのスピーカ端子を使うとショートしてしまいます。そこで裏面パネルに新たにスピーカ端子を取り付けます。
D級アンプの電源ですが、最大出力を得るためにはDC36Vが必要です。AU-D707Fのメインアンプには±62Vの電源が大きなコンデンサ付きであるので、これを使いたいところですが電圧が合いません。DC-DCコンバータなどを探しましたがリーズナブルな値段ではなかったので、やはりアマゾンで24V5AのAC/DCアダプターを購入し、これをAU-D707Fの筐体内に置くことにします。
メインアンプ基板とヒートシンクを取り去ると大きなスペースがあるのでD級アンプとAC/DCアダプターを設置。プリアンプの出力にRCAピンプラグをつけて接続し、スピーカーケーブルは先ほど筐体につけたスピーカ端子に接続します。
AC/DCアダプターの電源はスイッチドのACアウトレットに内側からはんだ接続。
これで見た目は普通のプリメインアンプとして動きます。
USB-DACを経由してMacbookから音楽ソースを再生できます。とりあえずは手持ちのフォステクスP802-Sをつないで試聴。なかなかいい音で聴けます。実用的には音量も十分です。